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死の彷徨

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某経営コンサルティング会社主催のセミナーに出席を命じられた。


その名も「患部」いや、もとい「幹部候補生スクール」


このセミナー、わが社では一定の役職に付くと現場にいようが出張中だろうが問答無用で行かされる、毎月第4金曜~土曜、一泊二日で早朝6時半から夜は課題終了までエンドレスふらふら

7ヶ月もの間続く死のロードがとうとう始まったのだ。

いずれは自分の番が来るのは覚悟していた。
しかし、実際に下命され、手渡された事前書類を見て驚いた泣き顔


事前提出の書類、なしてこんなに細かいの?


先生!ミスプリント発見しました!
食事時間は移動も含めて40分位しかありません!
それと、このスケジュール表には休憩時間が記されていませーん!
それに、何ですかこの宿題の量は・・・?


お願いです。間違いだと言ってください・・・涙



提出書類は時間の掛かるものばかりだ。



特に宿題は、本を1冊読み込まなければ完成しないようになっている。


新田次郎の「八甲田山死の彷徨」という小説をご存知だろうか?

映画「八甲田山」(天は我々を見放した!というフレーズは流行語になったね)の原作となった小説だ。


今からおよそ100年前の明治35年。
日露戦争突入が現実となりつつある頃、ロシア軍による津軽海峡閉鎖、陸奥湾封鎖が行われた場合、青森~弘前間、青森~八戸間の交通は八甲田山を縦断する以外になく、酒も凍るといわれる厳寒期の八甲田山縦断の可否、必要な寒地装備や知識を得る事が急務であった。

軍の会議で上層部からの意向を受けた(命令ではなかった)青森第5連隊の神田大尉と、弘前第31連隊の徳島大尉は雪の八甲田ですれ違う事を約束し、雪中行軍を敢行する。

弘前第31連隊の徳島大尉は自ら人選した少数精鋭の小隊38名を編成し、実地訓練を行いながら延べ11日間、210kmの弘前~青森間の全行程を一人の脱落者も出す事無く踏破、目的を完遂する。

一方、神田大尉の率いる青森第5連隊は、上官である山田少佐の命により大隊本部が随行する中隊編成を余儀なくされ、青森から八甲田山を目指し出発。

山田少佐の指揮権干渉による命令系統の混乱と、折りしも旭川で日本最低気温を記録した大寒波を伴った低気圧が八甲田山上空を覆い尽す中、方向を見失い、猛吹雪と厳寒の八甲田山を彷徨い、遂に199名の死者を出し全滅したという、世界的に見ても未曾有の山岳遭難事故の史実を基にした小説だ。


この事件は、このようなセミナーの課題とされることが多い。


同じ気象条件の中、片や11日間で210kmもの行軍を一人の落伍者も出す事無く成功させ、片や僅か50km、4日間の行程の初日に遭難、全滅となった要因はどこにあるのか?

リーダーシップ、リスクマネージメント、決断力、組織のあり方など、企業の部門統括者には学ぶべき点が非常に多いとされている。


宿題はグループディスカッション用の資料として使うため、本を読んだ後、事実を時系列順に並べ、問題の本質は何なのか、いつ、どこで、誰が、何をしたからこの結果が訪れたのかを最終的に一言集約するという手の込んだものだ。


ええ、やりましたよ。


自分の課の会議資料の作成や社内報の原稿(今月から2本に増えた)や新入社員2名の指導や新人セールスの指導や営業所キャンペーンの企画やパンフ作りその他もろもろの合間に………


正直、精神的にかなりキツかった。



そして、行ってきましたセミナーに!
各企業から集まった子羊42名の一人として。

同じ境遇ながら業種、役職、年齢、性別は様々。

初日は発声練習など基本動作からはじまり、基礎知識トレーニング、宿題発表、リーダーシップの本質についての講義などなど。

途中、学力テストもあった。


この年になって点数付の答案用紙を渡されるとは思ってもいなかったよ(泣)


因みに点数は91点でした。


凄いと思う?


でもこれ、「くふう」(工夫ね)の「ふう」が思い出せなかったがまん顔り、
「温故知新」を「温古知新」と書いてしまったり、円高と円安を書き違えたりした結果なの。
そんなレベルのテストだったの。
疲れてたんだよ~ 恥ずかしいよ~


んで、夕食後参加者が4班に分かれて件のグループディスカッションが始まった。


議題は「八甲田山死の彷徨 に学ぶ、リーダーシップの本質は何か」


第5連隊が全滅した原因の本質は何かを突き詰め、各班ごとに統一見解として発表するという課題だ。


それぞれが意見を述べるのだが、やはり会社は違えど役職や年齢が上の人には皆気を遣っている様子。

俺は臆する事無く発言することを心掛け、内容をまとめていったつもりだったが……


最終的に導かれた答えは3つに別れた。


①山田少佐の指揮権干渉による命令系統の混乱
②山田少佐の干渉に何も言えなかった神田大尉
③軍会議で正式な命令とせず、有事の際、責任を回避しようとした上層部


俺の導き出した解答が③だったのだが、賛同者がおらず、本質からかけ離れた見解だという意見が出され真っ先に却下(笑)


結局、①と②をくっつけて我が3班の統一見解となった。


翌日の結果発表では、どの班も言葉は違えどほぼ同じ見解だったが、その後行われた総評で発表された正解は、



「軍会議で正式な命令とせず、有事の際、責任を回避しようとした連隊長」


だった。


42名の参加者中、俺だけが問題の本質に迫り、核心を突いた(ちょっと外れたけど)のだと思ったら、正直、辛さも報われる思いだった指でOK
(自慢話スマソ)


その後、俺の意見を却下する様求めた人から「余計なことを言って済まなかった」と頭を下げられた。


彼は某ディーラーの幾つかの店舗の支店長を兼任する人なのだが、さすがトップに立つ人は違うなぁ~と感銘を受けた。


また、一緒に参加した同僚から、今回の受講費用を聞いて驚いた。


想像とは桁が違っていた。


俺のような役立たずに大金を投資する決断をしてくれた会社に感謝せねば。


こりゃ真面目に勉強しないとバチが当たるなぁ
苦手な係数計算も少しは習得しなきゃ・・・


ってな感じで第1回目のセミナーが終了した。


次回までに仕上げる宿題も山盛りだ。


まずは「太閤記」読んで、三日普請についての本質をまとめるとするか・・・


頑張らなきゃ。


次回のセミナーは6月22日(金)~23日(土)かぁ。

16日は会議だからその前に原稿と会議資料まとめておかないと宿題に手が付かないなぁ.....

あれ、23日は17時から企画運営会議だなぁ。19時からリーダー会議かぁ。

え、24日は別口の研修?だって日曜日だぜ!
マジ?! 11月まで続くって……何ソレ?



がっ、頑張らなきゃ……たらーっ(汗)

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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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八甲田山

初めまして。
急で申し訳ないですが、実は。。。
某セミナーに来週から参加するものです!

来週火曜までに提出期限がございます。
内容は同じで、八甲田山の事実ポイント、リーダーシップのポイントを時系列に沿ってのレポートです。

どういう風に書いていたか、教えていただけないでしょうか?
急な話で本当申し訳ございません。

Re: 八甲田山

八甲田山死の彷徨ですか.....

古い話で、どのようにレポートしたかは、もうすっかり忘れてしまってます。申し訳ございません。
ただ、ポイントは誰がリーダーで、リーダー出した命令をどのように末端まで浸透させるのかと、リーダーの決断がブレないことだと思います。
最初から命令ではない、あいまいな「お願い」を受けた2人が、どの様な行動を取っていったかで運命が分かれていったのですから.....




> 初めまして。
> 急で申し訳ないですが、実は。。。
> 某セミナーに来週から参加するものです!
>
> 来週火曜までに提出期限がございます。
> 内容は同じで、八甲田山の事実ポイント、リーダーシップのポイントを時系列に沿ってのレポートです。
>
> どういう風に書いていたか、教えていただけないでしょうか?
> 急な話で本当申し訳ございません。

幹部候補生スクール

私も今期この研修がやっと先日全7回終了しました。本当に逃げたかった。いやだった。何とかクリアできました。膨大な宿題でこの半年間クレームと宿題に追われながら何とかクリアできました。T経営さんの容赦無い理攻めの攻撃も一旦終了と思いたいのですが、弊社会社全体で某T経営さんのコンサルを入れてるので死の彷徨はまだまだ続きそうです。

幹部候補生憲章

八甲田懐かしい。やりました。もう20年くらい前。でも僕は、参加してよかったと思っています。本質を見抜け、デザイン能力も身につけろという幹部候補生憲章、あれは、転職前の会社にあるのですが、もう一度ほしいなと思っています。もしあれば欲しいです。
最後のゲーム、5年のスパンでおわりがあるからできましたが、支店長、大きな会社の社長の息子さんといっしょにやりましたが、一番成績がよく、莫大な利益と無借金を成し遂げほめていただきました。自信になっています。
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北海道は札幌市近郊の田舎町から、超不定期更新で気の向くままにいい加減な内容を発信しております。
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