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POINT OF NO-RETURN !

mixiを開いたら、トップページに「happy birthday!!お誕生日おめでとうございます。素敵な1年でありますように」
と、メッセージが表示されていた。





「そういや、今日だったな・・・」





ご丁寧にも、プロフの年齢も42歳と書き換えられている。





42歳・・・




人生を80年と考えれば、俺はとっくに人生の折り返し地点を過ぎ、今は復路を疾走中って事なのだろう。





今まで生きてきた42年間より、残された時間の方がが少ないのだと思えば、人の一生とはなんと儚い物かと思う。





今までの人生を振り返ると、生まれ、成長し、笑い、泣き、希望を抱き、夢を持ち、戦い、叫び、敗れ、恨み、嗤い、蔑み、愛し、失い、絶望し、逃げて生きてきた。





そうだ。俺は・・・





あの日の事を、ずっと胸の奥にしまい込んだまま・・・





42歳・・・




もう告白してもいいかい?





今まで誰にも語る事の出来なかった、あの日の事を。

辛いんだ、苦しいんだよ。胸にしまっておく事が・・・










もう30年近く前の事だ。




あの頃、中学生だった俺は、痩せてはいるが骨太な躰に、
涼しげだがどこか翳りのある眼をした、何処にでも居そうな普通の少年だった。

その割に性格は明るく、人を笑わす事が好きだったので、友人も多く、女の子にも良くモテた。


幼い頃から小説が好きで、小学校低学年から太宰治や芥川龍之介を読み耽るようなちょっと変わった子だったと思う。

友達は多かったが、文学的な会話が出来る相手はおらず、どこか心の中で友達を見下してもいた。



クラスの同級生に、Kという奴が居た。

内気でおとなしく、目立つ事が嫌いで、勉強は全くダメ、
しかしスケベな話題は大好きな、何処にでも居るバカだった。

俺とは席が前後だったので、話をする機会は多かった。
俺も学校の勉強は出来ない(というよりやらない)バカだったが、
Kは「コイツこんなに勉強が出来なくて大丈夫なんだろうか?」と心配になる程、アタマが悪かった。




本を読み漁っていた俺は、勉強は出来なくても知識は人並み以上に持っているし、Kのような奴と俺は違う、奴に負ける事などありえない。本気で思いこんでいた。






そう、あの日までは・・・





・・・あの日、Kは英語の授業が終わった後も、珍しく英和辞典と首っ引きで、何かを調べていた。


「おいK、なに調べてんだ?」と聞いた俺にKは小声で、
「おいぢょぬぃ、知ってたか?女のあそこの事、英語で○○○って言うんだってよ!今、チ○ポって英語でなんて言うのか調べてんだ」





俺は心の底からKを軽蔑した。 

馬鹿な奴・・・





「男のはな、『ペニス』って言うんだよ」


そう言い残して俺は席に着いた。




中学生にもなってそんな事も知らないのはK、お前だけだぜ。
クラスの誰もが知ってるよ、そんな事は・・・







続いて歴史の授業。


珍しく先生に当てられた。

「ぢょぬぃ、14世紀中頃から17世紀にかけて、ヨーロッパを脅かし続けた黒死病と呼ばれる伝染病の名前を言って見ろ」




知ってるさ。伊達に本読んじゃいないんだぜ・・・
おもむろに立ち上がって俺は答えた。










               『ペニスです




   

           ・・・・・ 時が、止まった   (田口トモロヲ)
 





              しっ、しまったあぁぁぁ!



さっきKの奴に余計な事言ったおかげで、
とんでもない言い間違いを・・・!



クラスのみんなは、凍り付いている。当然だ。



そう、上で書いた通り「クラスの誰もが知ってるよ、そんな事は・・・」なのだ。

しかし、まだ神は俺を見捨ててはいない!

当時の俺のクラスでの位置づけは
「勉強は出来ないが、いつも皆を笑わせるひょうきん者」
という、今から思えば何とも腹立たしいポジションをキープしていた。

時が動き出す前に、 「な~んちゃって!」 とポーズ付きで一言付け加えれば
(それはそれで充分万死に値するが)、
この絶体絶命の危機から脱出出来る、
時が動き出したら自害するしか道は無い。
氷が溶けてしまったら、全てはあとのカーニバル!
終わりだ。急げ!





両手でアタマの上でハートを作るような格好で
(恥死)

「な~ん・・・」と言いかけた時だった。


Kが一言。


「ペニスじゃなくて、ペストだべや!ペニスったらチ○ポの事だぞ~(嗤)」






      その時、時が動いた・・・






 凍り付いた時が、クラス全員の爆笑と共に動きだした・・・





「終わった・・・」




情けないポーズで呆然と立ち尽くす俺を、皆の嘲笑と蔑みがいつまでも圧し包んだ・・・




こんな格好では、自刃すら出来ない・・・
負けた。俺はKに完膚無きまでに負けたのだ。





K、おいKよぉ。


お前があの時、くっだらねぇ事調べていなけりゃ、こんな事にはならなかったんだぜ・・





おいKよぉ・・・


あの日以来、俺は「へ○○よ」って呼ばれて生きて来たんだぜ・・・
わかるかい?






あの日以来、Kとは会っていない。


しかし、今もKはどこかで、あの日の事を語り継いでいる事だろう。




会社の飲み会で、「昔、ぢょぬぃって奴がいてよぉ、授業中、ペストの事を『ペニス』っていってよぉ・・・」
とか言って、笑いをとっているに違いないのだ。


そしてこれからも・・・


自分の子や孫に向かって、「昔、ぢょぬぃって奴がいてよぉ・・」
とかって、子々孫々まで語り継ぐに違いないのだ。


そして奴が老いぼれ、ボケた後も、
「昔、ぢょぬぃって奴がいてよぉ・・」

「おじいさん、またペニスの話ですか?もう聞き飽きましたよ」とかって・・・





きゃあ~  はずかしいぃぃ




俺の42年の人生で背負った十字架は、大きく重かった。

ここで語ったところで、軽くなりはしない事に今気付いた・・・




これから先の人生を、俺は今までと同じく、十字架を引きずって生きてゆかねばならないのだ。




これからの俺の人生に、乾杯!





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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

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